7月 302014
 

東洋経済オンライン によると。

 東京ディズニーリゾート(TDR)開業30周年の一大イベントで盛り上がった昨年。その反動が懸念されたオリエンタルランドは、消費増税の逆風も加わり、今期の大幅減益を予想する声が多かった。が、7月29日に発表された2014年4~6月期(第1四半期)の業績は、大方の予想を覆すものだった。

 売上高は前年比2.6%減の1042億円、本業の儲けを示す営業利益は4.2%減の247億円。通期で20~30%の減益とする市場の予想は、“いい意味”で裏切られ、過去2番目の高水準となった。

 もっとも、近年、絶好調だったオリエンタルランドにとって、四半期ベースで営業減益となるのは、東日本大震災後の休業が響いた2011年度以来。30周年記念グッズの販売やレストランでの記念メニューなどがなくなり、客単価低下が足を引っ張ったようだ。

■ 「周年イベント明けは低調」を覆す

 それでも減益幅が小幅になったのは、入園者数が昨年度を上回ったためである。

 2008年度の25周年に約5%客数が減少するなど、TDRでは大型の周年イベントの翌年、客数を減らすことが多かった。そのうえ昨年度の30周年は、全国各地で宣伝活動を積極的に実施し、地方からの客を取り込んだ結果、年間の入園客数が3129万人。それまでの最高入園者数を380万人も上回った。大幅な記録更新となったビッグイヤーだっただけに、投資家など市場関係者のみならず、会社自身も、今年度の客数大幅減は不可避とみていた。

 客数が落ち込まなかったのは、昨年度は30周年イベントのために休止していた「イースター」イベントを復活させたことや、東京ディズニーシー(TDS)の「スプリングヴォヤッジ」など、今年度は春イベントが成功したためだ。ともにこれまでも実施してきたイベントだが、「ゲスト(入園客)に浸透したことで集客力が高まった」(同社)。

 さらに5月29日に東京ディズニーランド(TDL)で始まった、シンデレラ城のナイトショー「ワンス・アポン・ア・タイム」が客数増を決定付ける。投資額20億円をかけ、プロジェクション・マッピング技術を駆使した、映像ショーである。

 1日に2回実施されているが、それぞれ2000席ほど設けられた指定鑑賞席は満席状態。席が取れなかった客もショーを見ようと、シンデレラ城の前がごった返すほどの人気だった。2カ月たった今も、席の抽選は倍率が10倍に上る日もあると伝えられるなど、その人気は衰えていない。

 好調なイベントやショーに支えられて、入園者数が上回ったのに、会社側が通期の業績見通しを上方修正しなかったのは、「(入園者数の)ボリュームの大きい時期の天候要因など懸念事項があるため」(同)だ。

■ 2年連続の3000万人超も見えた? 

 4~6月の利益の貢献度は2割程度。それに対し、夏休みからクリスマスにかけての6カ月間は7割近くに達する。繁忙期を過ぎるまでは見通しを変えづらい状況という。ただ7月以降の集客策にも余念がない。イベントでは、これまでTDLのみ開催されてきた七夕のイベントを、TDSでも実施。入園客に散水しながら盛り上げる夏のイベントも、両パークで開催し、気温上昇とともに人気が高まっている。

 アトラクションでは9月の「ジャングルクルーズ」のリニューアルが集客の核になりそうだ。1983年の開業以来の人気アトラクションで、ボートに乗って熱帯のジャングルを探険するもの。今回のリニューアルでは、クルーズ中の特殊効果が加わるほか、日没後のナイトクルーズも新たに導入される予定で、長年のファンを呼び込めそうだ。

 その後も、ハロウィーン(9~10月)やクリスマス(11~12月)と、年々集客力を増している“鉄板”イベントが目白押し。多少の悪天候が響いても、入園客数の大崩れはないだろう。会社は年間2800万人の入園者数を想定しているが、2年連続の3000万人超えも見えてきている。

 Posted by at 11:44 AM

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